しろやま2号の旅再び~天のいかづち~
丘の上のテントは夏の夜の嵐に翻弄された。
バケツをぶちまけたという比喩はこのことを言うのだと
思えるようなすさまじい風雨は容赦なく小さなテントを
打ち、漆黒の闇を打ち破る雷鳴がひかり、揺らす。
その雷鳴は近くに迫っていた・・・生きる力を・・・・・・
そのために僕はここにいる・・・・・・僕のパワーがその
事象に打ち勝ってみせる・・・・・・・逃げるということは
すべてを失うということだ・・・・逃げない・・・・・・・・・・
吹き飛ばされそうにゆれるテントのすそを両手で押さえ
必死に絶えていた・・・・・・・・・そのときであった。
目もくらむ光と、すべてのものを砕くような天のいかづちが
落ちた。
だだーーーーーんんんん
その瞬間僕は全身が光となり丘の上から弾き飛ばされるように転がり落ちていった。
落ちたあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すべての意思は完全に打ち砕かれ僕は丘のしたの波打ち際に
テントに包まれるようにしてしびれて丸まっていた。
われに返ると同時にすさまじい恐怖が全身を貫いた。
風雨は激しく雷鳴はとどろきそこかしこを打った。
天はそのいかづちを意思を示すがごとく岬に打ち続けた。
漆黒の闇の中ずぶぬれの僕は震えながらテントを体に巻いたまま
波打ち際にただ丸まってうづくまっているばかりであった。
そこには足の長い数センチはあろうかという蜘蛛のような生き物が
体中をはいまわっていたがなすすべもなく、なるがまま、風雨雷鳴に
身をまかせづっとづっとうづくまっていた。
長い長い夜であった、雷鳴は少しづつその間隔を長くはしていたが
風雨は果てしなく僕に襲い掛かっていた・・・それはづっと永遠に
続くがごとく僕を打ち続けた・・・・果てしない絶望の時が何時間も何
時間もつづいた・・・・
しびれるような寒さと恐怖の中僕はづっとづっとうづくまり続けた。
光に照らされ僕は目を覚ました。
いつしか風雨は収まり、うづくまったまま僕は寝入っていたのだろう。
くるまったテントからでる。
光り輝くすがすがしい朝が訪れていた・・・鳥がさえずり木々が朝露に
輝き、浜辺の波はさわさわと寄せては返していた・・・・・・・・・
明日 旅に出ようと 思います
生きている唯一の 証は
私の心の中にこそ あるんだと
あーーーー僕はその場に寝転がり朝の光を全身に受けた・・・・・・・・
そのとき天は、あらたなる大冒険への旅立ちを許したもうた・・・・・・・・・・
心から笑うことが 幸せ なんだと
あなたとの出会いでそれを知り そして愛も
明日 旅に出ようと 思います
しろやま2号のたび再び ~完~
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