パソコン伝説12 ~2000年問題の現場にて~
WINDOWS98が出荷され、その対策版SE(セカンドエディション)が安定するに従いパソコンは一気に個人にも広まって行った。
インターネットが文字どうりくもの巣のように張り巡らされ、データ通信の主役になり、その通信回線の技術革新は想像を絶する進化を遂げていった。
昔の技術はどんどん切り捨てられていく・・・そんななか僕達はLOTUS1-2-3を駆使する資源をたくさん抱えることとなっていてその未来にいつまでも固執していたといえる。
顧客へのさまざまな業務ソフトを開発し納めていくのだがそれはいつもLOTUSだった。
そのうち顧客が「なぜEXCELじゃあないの?」と疑問を投げかけてくるようになってくる。
「それは箱が黄色いからです!」と意味不明のギャグを飛ばす・・・・
そのころ2000年問題(CASE 2K)が表に出てくる。
コンピューターができたころメモリー容量は大変小さくたとえば1000文字までで一つの終結したルーチンを書かねばいけないわけで、日付を1955年を55と書いていたわけだ、当時通常の文書しかなかった時代は普通のことでコンピューターができても当然のごとくそのように使われていった。
開発技術者のあいだではわかっていたことだが、2000年は当然「00」と書く。
すると機械はそれを1900年と判断してしまう。
それはさまざまな部分で異常を起こし、機械が停止することとなる。
思わぬ展開でノストラダムスの予言が現実味を帯びてくる。
企業は古いシステムを使っていた時代から一気にパソコンでのシステムに乗せかえるチャンスが到来する。
当社にも保守管理している企業から、会計システムの更新に1000万円の見積もりが来てるがおたくではいくらでできる?との見積もり依頼が来る。
パソコンでバックアップの機械を入れWINDWOSの会計ソフトで記帳し、LOTUS1-2-3でデータ分析するシステムを膨らまして100万円で見積もりする。
10分の1だ、そしてその中身は5万円の会計ソフトで動いている、担当者はそれをしって会計ソフトだけくれといってくる。
その中級規模の会社はいまでもその会計ソフトで経営を続けている。
2000年が近づいてくるに従い、フォーラムに質問があり、その回答のためDOS版1-2-3のデータベースエンジンを解析していたところとんでもないことを発見した。
通常の2K問題よりももっと深刻なデータそのものの喪失というバグを発見する。
これはすでに出荷している、内の初期のがんばる君2台にもその問題があり2000年までに修正しておかねばいけないことがわかった。
しかしそのシステムは基本部分にかかわっていて大幅な改定となる、会社としてもさまざまな問題が発生していて手が回らない。。
2000年目前その2台を使っている店が相次いで廃業の奇跡が起こった。
まあ当社で使っている分は修正する時間も取れないまま2000年以降、データベースが壊れたままで、WINDOWS版「がんばる君2000」ができるまでデータは取れなかった。

●がんばる君2000●
2000年が明けてシステム事業部のプログラマーは次々と脱落、あるものは病み、あるものは出奔・・
時代が大きく変わっていった。
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